虫歯の予防について

  • 2018年06月24日

皆さん、こんにちは。

 

明石市・三木市・垂水区・須磨区からも通いやすい神戸市西区の歯科医院(歯科・歯医者)(明石駅)

 

アイリス歯科クリニック 院長の飯村です。

今回は虫歯の予防についてお話ししたいと思います。

 

口腔衛生による予防

歯の噛み合わせ面の溝から進行する虫歯

 

2003年の世界保健機関の報告にあるように口腔清掃は齲蝕を予防するという証拠がなく、関連性が高いのは飲食です。口腔清掃は、歯が酸に侵食される際の酸性度を弱めたり侵食時間を短縮させるのであり、口腔内をなるべく酸性に傾けない飲食というのが事実に即した予防となります。

自分でできる口腔清掃のパーソナルケアとして、主に1日最低2回のブラッシングと最低1回のデンタルフロスなどによる歯間清掃があります。歯科で行うプロフェッショナルケアとして、数ヶ月ごとの定期的な歯科検診やPMTC(専門的機械的歯面清掃)があります。リスクの高い部位には年に1回X線写真を撮るのも良いですね。

 

歯垢は細菌が集まって膜を形成したバイオフィルムだとも捉えられています。歯垢が熟成して細菌が密集した状態は、歯の表面に強固にくっつき殺菌剤も効きにくいです。こうしたバイオフィルムの破壊にはPMTCが有効であります。PMTCによってバイオフィルムを破壊した状態に対して、さらに3DSによって専門的に殺菌することができます。

 

ブラッシング

 

う蝕の予防はブラッシングを基本とします。歯垢を取り除くことで、う蝕原因菌を少なくし、酸が作られることを防ぐ。2日以上経過した歯垢は、砂糖液により酸を作り出す時間が長くなります。歯垢が固まり歯石となった場合はブラッシングではとれないため、歯科で除去してもらうことになります。ブラッシングは歯ブラシを基本としますが、歯と歯の間を磨くためにデンタルフロスや歯間ブラシ、爪楊枝を利用することができます。歯間などのすき間を水で洗い流す口腔洗浄器も用いられることがあります。

 

フッ化物や、殺菌効果のあるクロルヘキシジンなどが配合された歯磨き剤や洗口剤も有効であります。ただし、口腔内の細菌はバランスを取って存在し、他の菌が入ることを防いでいるため、抗菌剤などの利用は口腔常在菌に悪影響を与え菌交代現象などを引き起こす場合があります。

 

東芝など大手企業の健康保険組合が職場に歯磨きセットを無料配布し、昼休み時にブラッシングを励行させることにより年間の医療費負担の低減に効果を挙げているなど、昼食後のブラッシングはう蝕予防に非常に有効的です。

 

フッ化物

 

齲蝕予防にフッ化物を用いる方法は全身応用と局所応用に分けられ、それぞれ

 

全身応用

 

水道水へのフッ化物添加(水道水フッ化物添加)

食塩へのフッ化物添加

フッ化物錠剤の服用

 

局所応用

 

フッ化物入りの水による洗口(フッ化物洗口)

フッ化物入り歯磨剤

フッ化物の歯面への塗布

 

などがあります。

 

年に数回、高濃度のフッ化物を塗布するより、歯磨き剤や洗口で頻繁に少量のフッ化物を用いたほうが再石灰化が促進できます。

 

フッ化物に齲蝕予防効果がある理由として、至適濃度のフッ化物が歯質を強化し、再石灰化を促進するためとされています。フッ化物は、エナメル質のハイドロキシアパタイトの結晶に結合し、エナメル質の脱石灰化を減らし、う蝕への抵抗を強化します。

 

ブラッシングに際しては、必ずフッ化物入り歯磨き剤を使用し、フッ化物を口腔内に少し残す工夫をします(例えば一度磨いた直後にもう一度磨く。二度目は口すすぎをせずに吐き出すだけにする)。6歳未満の子供に対しては、親が必ず監視し、ごく少量(直径5mm未満)の歯磨き剤を使用します。多くの歯科医師は、歯の継続的な管理(メインテナンス)に際して、フッ化物の歯面への塗布(健康保険適用)を行っています。日本では水道水へのフッ化物添加はほとんど行われていないが、学校においてフッ化物洗口を行うところが増えており、虫歯の本数は減少しています。

 

ただし、世界保健機関の報告では、フッ化物の利用と口腔清掃が行われている場合でも、糖類の消費が齲蝕の有病率と重症率を増加させるのです。

 

未開の地では、ブラッシングは行われず、フッ化物は利用されないが、う蝕はほとんど発生しません。米国ではフッ化物の利用は高率であるが、う蝕の発生は多く、日本と大差はありません。う蝕はもっぱら砂糖によって作られます。フッ化物は、う蝕の発生を防ぐのではなく、う蝕のトラブルを約10%減らすだけなのです。

フッ化物応用のリスク

 

咽頭がん・口腔がんなどのリスクを上昇させるためフッ素洗口に対する反論もみられ、フッ素洗口推進派がしばしば引用するWHOのレポートである『フッ化物と口腔保健-WHOのフッ化物応用と口腔保健に関する新しい見解』にも200か所以上の誤訳や訳出漏れがありフッ素洗口を推進するように意図的に訳しているとしか思えない部分もあるという指摘があります。

 

国際がん研究機関の公表するIARC発がん性リスク一覧では、飲料水中の無機フッ素化合物をGroup3(ヒトに対する発癌性が分類できない)の化学物質に分類しています。

CPP-ACP

 

カゼインホスホペプチド・非結晶リン酸カルシウム複合体(CPP-ACP)は再石灰化を促進すると考えられている成分で、歯に塗るペーストやシュガーレスガムといった製品があります。

キシリトール

 

キシリトールによる歯の再石灰化作用は現段階では認められておらず、疑問視されている。ただし、上記の通り、酸産生能は低いため、スクロース等と異なり、う蝕の原因にはなりません。また、甘みがあるため唾液の分泌を促す効果があります。

 

S.mutansはキシリトール存在下ではそれを呼吸基質とするよう酵素誘導が行われます。その結果、菌が口腔内の粘液に留まりにくくなり、唾液によって洗い流されやすくなることで、う蝕の予防に役立つという説があります。

シーラント

 

シーラントは齲窩が出来るのを防ぐ方法のひとつです。臼歯の咬合面の小窩裂孔に薄い膜を作ることで、この膜で歯垢が蓄積することを防ぎます。通常、シーラントは臼歯の萌出直後の子供の歯に行うが、大人でもう蝕の予防に利益があるのです。健康保険が適用になっています。

探針

探針

 

う蝕の進行度を調べるのに用いられるのが、探針です。しかし、探針がう蝕を拡大させる原因の一つであるとも考えられており、2005年の厚生労働省のう蝕調査から、探針を用いず、もしくは先が球になっているものを用いて検診するように改められています。そのため、上記の分類では調査できないため、「Ci」と「Ch」という分類が用いられるようになりました。CiはCaries incipientの略で4度分類のC1とC2の段階、ChはCaries high gradeの略でC3とC4となっています。

 

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虫歯の治療法について

  • 2018年06月10日

皆さん、こんにちは。

 

明石市・三木市・垂水区・須磨区からも通いやすい神戸市西区の歯科医院(歯科・歯医者)(明石駅)

 

アイリス歯科クリニック 院長の飯村です。

 

前回からの続きで、今回は虫歯の治療法についてお話ししたいと思います。

 

軽度の虫歯であれば、自然治癒することもありますが、一定水準以上まで進行した虫歯により失われた歯の構造は再生しません。

しかしながら、治療によりう蝕の進行を止め、歯を保存し、合併症を防ぐことができるのです。

 

治療はまず、虫歯部位の歯質を切削し、その後歯科修復材料で形態を修復します。切削時に痛みが伴うと予測される場合は、局所麻酔を使用します。使用する歯科修復材料は虫歯の部位や患者さんの希望等によりコンポジットレジン(プラスチック)、インレー(金属の詰め物)などから決めます。

また審美的理由や耐久性といった理由からハイブリッドセラミックスといった健康保険制度が適用できない素材を用いることもあります。

 

ポーセレンやコンポジットレジンは天然歯と外観が似ているため、前歯に用いられることが多いです。

奥歯は咬合圧が強い等の理由により、インレー(つめもの)やジルコニア(人工ダイヤ)が使われることが多いです。

昔はアマルガムなども使われていましたが水銀の使用に対する問題により、日本では使用が減ってきていますが、外国では安価で機械的強さがあることから一般的に使われている国もあります。

 

虫歯が広範囲の場合、クラウンにすることが多いです。これは虫歯部位を切削した後、残った歯に上からかぶせる物で、銀合金、金、ポーセレン、陶材焼付合金(メタルボンド)が使われます。

クラウンを作成するにはある程度の日数を要するが、専用の機械を使って即日かぶせることができるハイブリッドセラミクスを用いる方法もあります。

 

歯髄の中の神経が炎症を起こしていたり腐敗した場合や、外傷を負っていた場合、歯髄は抜髄されます(神経を取るということです)。これは根管治療と呼ばれます。歯髄を取り去った後の根管は埋められ、コア(土台)が立てられて、必要であればクラウンが作られます。

 

なお、後にレントゲン撮影を行った場合に、どのような治療を行い、どこまで歯科材料が入っているのかを容易に判断できるよう、口腔内に用いる歯科材料は、通常、X線不透過性の材料が用いられます(写真には真っ白な影で現れる)。

 

重度の虫歯では保存することが不可能であり抜歯適応となっています。

 

ドックベストセメントやカリソルブ、3MIXMP等の新しい治療法も考案されてきており、なるべく生きた神経をそのまま保存して治療を進めることが出来るように治療も進化してきています。。

虫歯リスク

 

アメリカ国内の統計によると、虫歯の有病割合と重傷度は、この30年間でかなり減少しているが、この減少は国民に均等に起こっているのではなく、ある集団と個人に虫歯が集中しているといいます。この虫歯の減少の生じていない、つまり、虫歯が発生しやすい(発生率の高い)集団と個人は、ハイリスクな集団、個人と呼ばれています。

 

虫歯リスクの評価

 

CDCでは、虫歯リスクの高い集団とは、社会経済状態が低いか両親の教育水準が低い人たち、定期的に歯科ケアを受けることのできない人たちとしています。

またフッ化物を適正に利用することで、う蝕リスクは減少すると考えられています。

ただ、幼い子供を持つ母親はフッ化物の塗布に非常に大きな期待を寄せることがありますが、あくまで物理的なブラッシングの補助的な役割を果たす程度と考えたほうが良いでしょう。

 

また、臨床における個人の評価の場合は、検査や環境を考慮したモデルによるリスク評価よりも、歯科医師によるリスク認識のほうが適切であるとされています。

 

リスクファクター

 

虫歯を引き起こすリスクファクター(危険要素)として、下記が知られています。

 

飲食

回数が多いほど高リスク。砂糖の摂取量が多いほど高リスク。

口腔衛生状態

プラークの量が多いほど高リスク。清掃などによって除去したり、フッ素を利用して予防します。

虫歯原因菌の数

口腔内に存在する虫歯原因菌の数が多いほどリスクは高い。

唾液の量

少ないほど高リスク。咀嚼によって唾液の分泌が促進される。シェーグレン症候群、副交感神経遮断剤服用、抗ヒスタミン剤服用、頭頸部への放射線治療、唾液腺の疾患・先天性奇形などでは唾液が減少し、う蝕が劇的に増加します。

唾液の緩衝能

唾液が酸を中和する能力は人によって違う。緩衝能が高いと酸が速く中和されるが、緩衝能が低いと酸がなかなか中和されず、虫歯が発症しやすくなります。

 

乳歯に特徴的な虫歯

 

虫歯には、乳幼児期の乳歯に特徴的なものがある。

 

哺乳瓶虫歯

乳幼児の水分補給のために、清涼飲料水やスポーツドリンクを哺乳瓶に入れて飲ませることが習慣化した場合、上顎の乳前歯の唇側面が急速に虫歯となります。こうした飲料は低pHや多量の糖質を含んでいるためである。重症化した場合、唇側だけでなく全歯面が虫歯となります。このように哺乳瓶の使用によって発生する虫歯を哺乳瓶虫歯と呼びます。

予防方法としては、哺乳瓶の使用中止、哺乳瓶の中身を変える、口腔ケアです。

「熱」を出した場合などに水分補給が必要となり、また小児科医などから勧められるなどしたものが、そのまま習慣化してしまい哺乳瓶虫歯となる場合も少なくありません。

 

母乳虫歯

古くから母乳は虫歯を発生させると信じられてきた。たしかに、母乳で育った子どもには虫歯が多いという統計もあり、母乳には7%の乳糖が含まれている。しかし、これが積極的に虫歯を誘発することはない(実験室的には虫歯が発生するが、臨床的にはほぼ無いとされます)。この母乳で育った子供に虫歯が多い理由としては、母乳というある程度好きな時間に与えることのできるものを、子供の要求するがままに与えるために、離乳期以降の不規則な食生活へと誘導し、う蝕を誘発しているとされています。

 

環状虫歯

乳前歯部の歯冠や歯頸部が帯状に侵食される虫歯を環状虫歯といいます。上記二つとは別の理由で発生するために区別される。口腔ケアの不徹底などが原因となることが多いです。

 

次回は虫歯に対する予防の取り組みなどについてお話ししたいと思ってます。

 

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虫歯って何?

  • 2018年06月03日

皆さん、こんにちは。

明石市・三木市・垂水区・須磨区からも通いやすい神戸市西区の歯科医院(歯科・歯医者)(明石駅)

アイリス歯科クリニック 院長の飯村です。

今日は虫歯についてお話ししたいと思います。

 

定義としての虫歯とは、口の中の細菌が糖質から作った酸によって、歯質が溶かされて起こる、歯の穴のことです。

歯周病と並び、歯科の二大疾患の一つです。虫歯が進行して歯に穴ができていることが目に見えてわかる状態になった場合、その穴をう窩といいます。

 

虫歯は風邪と並び、どの世代でも抱える一般的な病気です。特に歯の萌出後の数年は石灰化度が低いため虫歯になりやすく、歯の頭の部分の虫歯は未成年に多く見られます。

一方、高齢化と残存歯の増加に伴い、高齢者の根面虫歯(歯の根っこの部分の虫歯)が増加してきています。

 

代表的な虫歯の原因菌のことを「ミュータンス菌」といいます。

 

この最近の感染が最初の原因ではあるのですが、そこに至るまでは様々な菌が関わっており、共生しているため特定の菌に原因を求めるのは難しく、食や唾液の分泌などもかかわるため、「食」生活習慣病とも考えられています。

 

口腔内には多くの細菌が存在し、これを口腔常在菌といいます。この中には多くの原因菌が存在するのですが、虫歯を引き起こす最も重要な菌はストレプトコッカス・ミュータンス(先ほどのミュータンス菌です)。この菌を中心とした他の細菌の量や種類により虫歯の進行速度は変わってくると考えられています。

 

う蝕原性菌、食物残渣(食べ残し)、唾液は結合し、歯垢(プラーク)となって歯に結合します。

歯垢の付着は、臼歯の咬合面の溝や、全ての歯の歯肉縁(歯と歯肉の境目)、歯科修復材料と歯の境においてよく見られます。

このため、歯ブラシだけでは清掃は不十分となり、歯間ブラシ、デンタルフロスといった器具を用いて清掃する必要があるのです。歯垢は時間とともに成熟し、バイオフィルムとなり、洗口液などの使用は無効となってきます。要は洗い流せなくなるのでゴシゴシこすらないと落ちなくなるということです。

 

歯垢が歯から取り除かれないと次第に歯石となり、通常のブラッシングではとれなくなります。歯垢や歯石は歯肉縁を刺激し、歯肉炎(歯肉だけの炎症)となり、最終的には歯周炎(歯肉だけじゃなくて骨まで溶かす炎症)となるのです。

 

虫歯の原因菌は、食品の特に糖質から乳酸などの酸を産生します。

歯垢の中に酸が大量に産生されると、口腔内のpH(水素イオン指数)が酸性に傾き、歯の表面のエナメル質を溶かしはじめます。これを脱灰と言います。

唾液の作用によって数十分すると、今度はアルカリ性に戻り溶けた歯が補修されます。これを再石灰化と呼び。酸性に傾き、アルカリ性に戻る状態をグラフ上の曲線で表したものをステファン・カーブと呼びます。

 

糖質には砂糖やデンプンなど様々な種類があります。酸産生能は糖質の種類によって異なり、砂糖の主成分であるスクロースが最も高く、キシリトールは低い。こうした様々な条件によって歯が脱灰するのです。この進行の最も重要な因子は、「量」でなく「頻度」です。一度に大量に摂取することによる脱灰よりも、頻回に脱灰され続けた方が、虫歯が進むとされています。

口腔内のpHが低下すると、約30分間エナメル質は脱灰され続けます。また、多量の糖質を摂取することでpHの低下の仕方や脱灰される時間の長さが変わることが知られています。砂糖を溶かした水溶液では砂糖が10%の濃度となるまでこうしたpHや時間が変化するのです。

 

エナメル質が溶けはじめた最初期の段階では、エナメル質に抵抗性があることや、歯が再石灰化するため、エナメル質表層は溶けず、その下から溶け始めます。これをエナメル質の表層下脱灰といい、この段階を初期う蝕という。この段階では、まだ、再石灰化により、歯が元に戻る可能性があるのです。

 

虫歯の症状

虫歯がエナメル質に限局している間、一般にう蝕は無痛であり、象牙質に達することにより、象牙細管の露出をみて初めて歯痛を覚えることが多いです。

このときの痛みは象牙細管内の痛覚神経終末に対する直接刺激や、象牙細管内の組織液圧力変化による歯髄痛覚神経終末に対する刺激が起こることによるものと考えられています。

う蝕が歯髄まで到達するまでの過程においては歯髄炎を併発することによる激しい自発痛が発生する場合があります。歯冠崩壊によりう蝕が歯髄まで到達すると髄腔内圧が下がるため、自発痛は一時的に消退しますが、これは治ったということでは決してありません。

 

歯髄腔が感染した状態を放置し続けると、歯質の崩壊は著しくなり、根尖まで細菌感染が至る結果となり、歯根膜炎を引き起こすことによる拍動感を伴った鈍痛が生じることがあります。

この後、根尖周囲に歯根嚢胞や歯根肉芽腫が生じることがあり、感染の程度によっては歯瘻が出来ることもあるのです。

 

やがて歯質の崩壊が進み、残根状態になると、人体の異物排除機転により自然脱落(自然に抜けちゃうことです)に至ることもあります

 

分類

虫歯は、発生部位や病巣の形態、進行度等により分類されます

進行度による分類

 

C0、C1、C2、C3、C4という分類がよく用いられますね。

 

 

 

発生部位による分類

 

小窩裂溝齲蝕(歯の表面の溝の虫歯)

小窩裂溝部は清掃を行いにくく、食物残渣がたまりやすいため、多く見られます。

平滑面齲蝕(歯のツルツルした面の虫歯)

歯頸部や隣接面に見られる齲蝕。隣接面齲蝕はX線撮影で明らかになることが多い虫歯です。

歯肉縁下齲蝕(歯肉よりも下の部分の虫歯)

歯周ポケットが深くなったところに発生。セメント質齲蝕から始まることが多いです。

根面齲蝕(歯の根っこの部分の虫歯)

歯肉が退縮し、食物残渣がたまりやすい部分が露出することにより発生。高齢者に多いです。

 

病理組織学的分類

 

エナメル質齲蝕

象牙質齲蝕

セメント質齲蝕

 

経過による分類

 

急性齲蝕

急速に進行する虫歯で、若年者に多いです。

慢性齲蝕

進行が遅い虫歯で、成人に多い。第三象牙質(修復象牙質)が多く形成されることがあります。

 

原発性か再発性かによる分類

 

一次齲蝕(原発性齲蝕)

正常な歯質表面に発生する虫歯

二次齲蝕(再発性齲蝕)

治療において窩洞の形成が不十分であったり、修復物(詰め物、かぶせ物)の変形や破折により発生した、歯質と修復物の間の間隙のために修復物の周囲で発生する虫歯のこと。

しかし、実際は細菌が入り込める間隙が原因ではなく、う蝕が発生した口腔生態系が引き続き継続して、その部位が酸を産生しやすい環境であるままになっていることが原因であると言われています。

 

病巣の形態による分類

 

表面齲蝕

表面で広がる虫歯。

下掘れ齲蝕

表層部よりも内部で広がっている虫歯。

穿通性齲蝕

細く深く進行している虫歯。

 

進行度による分類

 

浅在性齲蝕

表面で広がり広く浅い虫歯

深在性齲蝕

象牙質深部にまで達した虫歯

 

活動性による分類

 

活動性齲蝕

進行する虫歯。進行を止める処置(原因因子と防御因子の両方に作用する処置)が必要です。

非活動性齲蝕

進行が止まった虫歯。進行を止める処置の必要はない。脱灰の跡は残る可能性があります。

 

発生状況

虫歯の発生状況について厚生労働省が定期的に「歯科疾患実態調査」で報告を行っています。日本の虫歯の有病率は、先進国の中で最悪であると言われています。

これには、日本の医療費が安く自らの健康を維持しようとしないことが原因とする考えがあります。梅雨時などの菌が増殖する時期にかかりだし冬場温度の低下から痛みが発生する事が多いとされています。

 

長くなりましたが、当たり前のように治療している虫歯も様々な原因で起こり、分類できることが分かっていただけたかと思います。

次のお話ではその治療についてお話ししたいと思います。

 

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